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2016年5月8日 - 2016年5月14日の記事

2016年5月10日 (火)

正義とは(ヒーロー・ヒロイン観)

 うん、書く事が無いwww
 GWに特筆すべき事も無かったし、日々をダラダラ過ごしていると本当に時間は早い
 まぁ週に40本もアニメを見ていると、ソレだけで純粋に20時間前後の時間を使う訳で…
睡眠・食事等の「生命活動維持の為に必要な最低時間」を差し引くと、アニメ以外の趣味に使う時間がかなり制限される…本当に私は無趣味なのだと自覚させられる

 さて、ではそのアニメ・特撮等で使われる語を掘り下げて記事にしようか、と思い立った訳だ

 と、云う訳で今回掘り下げたい語は『正義』である
 コレをGooの辞書機能(大辞泉と記載されているな)で検索すると以下の通りである
1 人の道にかなっていて正しいこと。「―を貫く」「―の味方」
2 正しい意義。また、正しい解釈。「四書―」
  「其実はあたの語の―に非るなり」〈西村茂樹・明六雑誌三三〉
3 人間の社会行動の評価基準で、その違反に対し厳格な制裁を伴う規範。

類語
 道義(どうぎ)
 人道(じんどう)
 人倫(じんりん)
 大道(だいどう)
 義(ぎ)

関連語
 仁義(じんぎ)

 さて、もう一つ、私の常備PDAであるZaurusSL-C3200にバンドルされているマルチメディア辞書で検索すると、以下の通りになる
1 [荀子正名]正しいみちすじ、人がふみ行うべき正しい道「-を貫く」
2 [漢書律暦志上]正しい意義または注解「尚書-」
3 (justice)
ア 社会全体の幸福を保障する秩序を実現し維持すること。プラトンは国家の各成員がそれぞれの責務を果し、国家全体としての調和があることを正義とし、アリストテレスは能力に応じた公平な分配を正義とした。近代では社会の成員の自由と平等が正義の観念の中心となり、自由主義的民主主義社会は各人の法的な平等を実現した。これを単に形式的なものと見るマルキシズムは、真の正義は社会主義によって始めて実現されると主張するが、現在ではイデオロギーを超えた正義が模索されている
イ 社会の正義にかなった行為をなしうるような個人の徳性

 さて、正義の味方と称されるヒーロー・ヒロインがアニメ・特撮には多々居る訳だが、正義の味方を『自称している』ヒーロー・ヒロインは実は結構少ない
 ソモソモ普段人語を話さないウルトラマン系は云うに及ばず、仮面ライダーも敵組織を悪と断罪し、自分を人類の味方と名乗る事は有ったが、自らを『正義の味方』と名乗るシーンは殆ど無い
(ストロンガーの名乗り口上で『正義の戦士』と云ってるのが最初かな? しかも、以降のライダーも名乗り口上が有る者は居るが『正義』を名乗ってるライダーは他に居ない)
 尤も、他人から正義の味方だと呼ばれて否定しない事は有ると思ったがwww

 此処で一つ、最近お気に入りの漫画作品を紹介する
『ゆけっ!!悪の組織ダークドリーム!!』
『戦え!!悪の組織ダークドリーム!!』
(チャンピオンREDコミックス KAKERU著)
 2作なのは、掲載誌の紙媒体中止に伴いWEBのデジタルコミックに移行、タイトル改正と併せてWEBの規制で性的・残酷描写に『規制』と黒塗りが入ったりするが、基本続いている話である
(『ゆけっ!!』→『戦え!!』の順)
 この作品、タイトルの通り悪の組織が主役である…具体的にはプリキュアの独自解釈がカナリ入っている
 例えば『変身中に攻撃しないのは何故?(概要:以下同じ)』と云う主人公:新人幹部怪人のココセがした質問に対し、先輩幹部怪人は答える
 『パリキュア(この世界でのプリキュア)は強い、ソレと互角に戦える俺達も強い、変身前・変身途中の無防備な中学生に攻撃を加えたら手加減してても捻り潰して仕舞う』
 重ねて質問『悪の組織ですよね? 何故、抵抗してくる中学生程度を殺してはいけないの?』
 回答は『俺達は金は欲しいが、殺人までして金が欲しいと云うのとは違う、セントガーデン(この世界での妖精の国)を支配して好き勝手しても、事有る毎に女子中学生の惨殺死体がフラッシュバックしたら心から楽しめまい、ソレは最悪の敗北だ』
 …凄ぇ格好良いwww

 冒頭の正義の定義の話に戻ろう
 非常に抽象的な語であり、概念を言葉で説明しようとするから、本当に判り難い
 コレを上記ダークドリームでは作中にこう説明した(ちなみに解説したのは呪われたドリームコンパクト…意思を持つ変身道具である)
 生き物が1個体では正義も悪も無い、だが、その種が群れるとその群れを存続させる為の行為を『正義』と呼び、それに反する行為を『悪』と呼ぶ様になる

 Goo辞典の3番の解釈、ZAURUS辞典のアの第1文がコレに近いか…
 つまり、正義とは『群れの存続の為に資する行為』であり『群れ毎に正義は存在する』訳だ
 で、『群れ』とは『人類』と一つに纏めれれば簡単なのだが、人間が全部ソレを認める程成熟していないのが現実だ
 『国』も『群れ』だし、細かくしていけば在住地方毎に生活習慣が違ってくるので、『群れ』が変わる事も有るだろう

 普通に考えれば殺人は『悪』の行為だ
 コレは人類と云う『群れ』で『同属を殺す事が形成する個体数を減らし、群れの存続が多少なりとも難しくなる事に繋がる』からだ
 しかし、この定義で云えば、限定地域に人間を多数押し止めた場合、限りある資源の争奪戦になり、その過程で出来る群れの存続の為に、他の群れに所属する個体を殺す事は『正義』となる…所謂『戦争の正義』は此処から来る訳だ

 世の思想家は『性善説』(孟子)『性悪説』(荀子)等の思想を説いたが、個に正義も悪も無いのだとすれば、当然、善も悪も無い
 私は『正義』『悪』と云う概念は比較対照の問題だと思っている
 詰まり、この行為に比べてより正義に叶っている、又はより悪しき行為である…と云う比較であり、行為ソノモノに正義も悪も無い、と云う考えだ

 ただ、コレを比較検討する者は人より一つ以上上の観念を持った者で無ければならない為、実質不可能だ…と云うのも考えの一つにある
 例えば、人に小遣いをやる…この行為は善悪どちらか? と云う単純な話でも云える
 自己の自由財産を分割して他者に提供する事は善行かも知れないが、受け取った者がナニに使うかによって行為の意味が変わって仕舞うのだ…しかし、小遣いを与える時点でその結果までは確定されていない状況ではナンとも云えない
 つまり、善悪を決めるのは当事者では無理、と云える
 ただ、コレも面倒な話なのだが『ナニが群れの存続に資するのか』は当事者が本来一番『知っていなければならない』事項になる
 コレが判って無いのに行いに善悪を決めると云うのは非常に無理がある

 さて、話を再びダークドリームに移す
 今回の最新話でダークドリームの首領:ダークとパリキュアが対峙した
 ネタバラシをして仕舞えば、ダークドリームの最終目的はセントガーデンの支配に基づくペット産業や未開発の土地・資源開発等により多額の収入を得、ソレで世界中の戦争難民になる子供達に満足な教育を与える事、そして最終的には『充分な教育を受ける事で、世界中全ての場所で戦争根絶を行える世代を作る事』である
 多額の資金を得る為にセントガーデンを侵略する、と云う事だ
 セントガーデンの妖精は人語を解するが所詮小動物であり、人類と云う枠には入らない、詰まり『人類』と云う『群れ』から『戦争根絶』と云う『存続に資する為の行為』の為に『群れ以外のモノから利益を搾取する』と云う行為である
 パリキュアはセントガーデンの妖精を友人と認め、その依頼でセントガーデンを守る任を受けた訳だが、さて、どちらが『正義』なのか

 金が欲しければ他の方法で…と問い掛けるパリキュアにダークは年間数千億から兆の単位で金が必要になるが、それを稼げる具体的な方法の提示を求める
 答えに詰まったパリキュアからは再度の話し合いの依頼をするが『妖精を友人と認め、蹂躙を認めないパリキュアと妖精を小動物としか考えず、戦災難民と化している人間の子供達の方が重要と考えるダークとは妥協点が無い』と切り捨てて戦闘が開始される

 この作品は少々エロ描写もあり、基本的に笑う為の漫画なのだが、云ってる事は正しいと思う
 そして、現在放映開始から10年を過ぎたプリキュア全体について、非常にアンチテーゼとなっている様に思える
 悪の組織の最終目的は様々だが、少なくともこの作品郡ではプリキュアのアジトを爆破する、変身前の身元確定後も変身前の襲撃等の『プリキュアを簡単に効率良く排除する行為』をしていない

 更に云えば、物語の終盤、クライマックスの時点で妖精の国の征服を完了した悪の組織が人間界にも手を伸ばす描写は結構有る(しかし、全作品がそうとも云えない)が、それより前の展開では、人間界に逃げ込んだ妖精か、その妖精が持ち込んだ『何か』を求めて悪の組織から怪人・怪獣が押し寄せてきている事が多い
 つまり、その時点では人間界に取ってこの騒動は『ただのトバッチリ』である
 妖精を『友と認めた一部の人間』が『勝手に集団的自衛権を行使』しているだけなのだ

 元々、妖精は日本国民ドコロか人間ですら無く、憲法上基本的人権を認められているモノでは無い
(逆に、だから『14歳と云う未成年を戦場に駆り出して』いるのに罪に問われていないのだが)
 そんな『モノ』に対して、憲法ですら認めてるかどうか曖昧な『集団的自衛権』を勝手に行使して人間界に災いを巻き込んでいるプリキュアは冒頭の定義で云えば『人間と云う群れに無用の戦乱を引き込み、存続を危うくさせている』行為であり『悪』と認識出来るのだが…

 『妖精の国がヤられれば、次は人間界だぞ』と云う理屈で戦闘を強要し…まぁ事実、多くがその展開になってるのも事実だが…14歳と云う未成年少女を命のやり取りである戦闘行為に駆り出す事が『正義』なのだろうか?
 まぁプリキュアも正義は名乗ってないから、そう云う事なのだろうケドなwww

 かように正義と云うのは簡単に口に出せるものでは無い…と思う
 逆に簡単に口に出せる正義は、本文中盤に有る『戦争の正義』位なモノか…歪んだ正義ではある
 何気なく簡単に使っている言葉も、深く考えようと思えばカナリ奥が深い事もある…と云う事だ

 日本語は世界一美しい言葉である…と、私は思っている(尤も、最近のネットスラングにまみれた日本語はどうかとも思うが)が、ソレはこう云う奥深さから来ている面も有るのだと思う

 さて、何とかGWを乗り切ったぞwww
 次回の更新はどうしようwww
 獄門島を読み切ったからその辺りか、それ以外か
 次は…手毬唄辺りを読みたいかな…アレも映像化の時、尺の都合で変更させられてる箇所が有る事が判ってるし
 兎に角、ソレまで皆様、御多幸を^^

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