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2015年8月23日 - 2015年8月29日の記事

2015年8月25日 (火)

江戸川乱歩…思えば不憫な(最後に柿本光太郎氏情報1件)

 と、云う事で乱歩の話では有るが、アニメ半分ドラマ半分で小説の事は味付け程度の話である
 ただし、ネタバレは所々に有るので、注意して欲しい
 また、最後に最近追っ掛けてる俳優、柿本光太郎氏の情報を一つ載せた

 さて…イキナリではあるが、私は乱歩の小説を殆ど読んでいないwww
 まぁ横溝の小説も本格的には先日の八つ墓村だけで、あとはNETで粗筋だけ追ったとか、小学生の頃に児童向け小説の獄門島(多分、云い回しとか子供向けに編集している)を読んだとかソレだけなんだがwww

 で、ソレを前提として書くが、江戸川乱歩のナニが不憫かと云えば、映像化の不遇である
 先日、横溝の小説も作品に依っては原作を無視した展開で酷いモノになると登場人物の名を一部借りたオリジナルになってる事も侭ある(今、買ってるDVDシリーズである古谷一行版の2時間ドラマになった三ツ首塔なんざ凄い話と聞いている)し、上記八つ墓村は映画・ドラマに計8回も映像化されているが、原作通りに話が進んだ試しが1回も無いと云う(部分的に合ってるから逆にタチが悪いとも云えるがwww この辺の話しは以前記事にしたのでソレを参照して欲しい)状況なのだが

 最近の乱歩の映像作品といえば、現在放映中のアニメ『乱歩奇譚 Game of Laplace』である
 この作品は乱歩没後50年を記念(忌念?)して作られた作品で、ノイタミナ枠で放映されている
 ノイタミナで昔の推理作家の作品を現代風にアレンジして…と云うと思い出すのが『UN-GO』(坂口安吾作品が原案)であるが、コレは確かに時代を変えた事に因る不自然感は有るが、まぁ此処まで酷くは無かった

 この乱歩奇譚については…酷過ぎる
 主要登場人物は全て(警察の中村だけ例外)性格異常者又は性格破綻者で事件は猟奇的な殺人モノばかり
 犯人は突然出てくるし謎解きも合理性が無い
 そもそも、モブはアケチ視点では全員デッサン人形の様な木人だし、コバヤシ視点では全員影だ…コレは、この2人は興味対象以外の人間を全て十把一絡げとして見ているから…と云う事だが、突然影絵の一人が『あなたが犯人だったんですね』と云われて目鼻口の詳細が描かれる様になるとか、興味対象外ぢゃ無かったのかよ、容疑者も興味対象外なのかよ…と、突っ込みを入れたら負けの様な突込みを入れたくもなる

 話も登場人物の名前は原作小説を読んでいないので良く判らないが、話自体は全く違う物になっている
 例えば、放送開始の1話2話は前後編となっているが、原案になった小説は『人間椅子』だ…と、EDフィルムには記載されている
 この作品は、原作小説では『鬱屈した精神を持ちながらも腕の良い家具職人が、受注した高級椅子に人一人入り込める空洞を作り、自身が入って自分に座る人についての興奮を描く』と云う…まぁ変態的な作品であり、明智は登場しない
(オチは別に用意されているが、読んで欲しい…まぁ乱歩の小説にしてはウィットの効いた笑いが得られる)
 しかし、アニメでは人の死体を切り刻んで椅子に組み上げる変態趣味が主犯の連続殺人事件だ…私はこのオチを見て乱歩の小説ではなく同じノイタミナ枠で放映されたサイコパス(1期)の藤間幸三郎が起こした標本事件を思い出したぞ
 コレを筆頭に、アニメEDで原案とした小説が紹介されるが、何一つ原案の作品を踏襲しているモノは無いと思われる…云わば『名前を借りただけ』の別作品だ
(私が読んだ短編集で、この作品の原案として載った作品は上記『人間椅子』・『芋虫』だけで、NETで粗筋を確認したのは影男だが…少なくとも、この3作は原作小説の毛程もアニメに使って無い…云うならば『芋虫』で中心となった登場人物の名前が時子…ってだけか、当然顛末が違うので、最後の境遇も違う)

 そして乱歩作品の映像化と云えば、有名ドコロでは2時間ドラマの『美女シリーズ』や『少年探偵団』又は『怪人二十面相』モノだと思う
 で、美女シリーズは私は年代的に天地茂のシリーズを見ていたが、コレも私が乱歩の小説を読まなかった一因だった気がする
 兎に角、殺人・予告状の送付等が起こり、明智が駆り出される…で、明智が何かを掴む直前に犯人の罠に落ちて行方不明になる…最後に犯行が完了する直前にその場に居た一人がイキナリ笑い出して変装を解くと実は明智…最後に逃走劇が有り、追い詰められた犯人は自害で物語は終る、そして途中に何故か意味が有るのか無いのかゲスト女優が風呂だったりナンだったりと必ず脱ぐシーンが有る
(wiki情報に因ると、1時間ドラマを見終えてチャンネルを変えてる最中の時間にヌードシーンが有るとソコで視聴を固定する視聴者が居る事を狙ったのだそうで…探偵事件モノのドラマで、物語前半を見て無い視聴者を固定させてどうするんだ? とも思うが、兎に角視聴率を稼ぎたかっただけの様だ…ちなみに、殆どのヌードが裸役専門女優の吹き替えで、物語で演技している女優は脱いでないそうだ)
 と、このパターンばかりで、江戸川乱歩は登場人物の名前だけを変えて1つの話ししか書けない駄目作家なのだ…と、赤川次郎の様な印象を幼心に植え付けたのが乱歩小説を読まなかった一因である

 別の要因として、児童小説のハードカバーの表紙絵がオドロオドロしく、怖かったのも一因だがwww

 さて、次に少年探偵団モノだが…怪人二十面相モノと、ほぼ同一で話しをしたい
 と、云うのも昭和30年台のドラマとか、それ以前のラジオドラマは知らないが、この2者はドラマでは常にライバル関係にあり、二十面相が盗みを成功させたり失敗させたり…と云う展開は有るが、基本的に二十面相の起こす犯罪のみ探偵団が追いかけてる印象がある
 で、明智小五郎が探偵団の団長又は顧問的な立場(団長の場合は、副団長が小林少年or青年で、顧問的な場合は小林が団長である)に居る
 結局は探偵団が足を使って証拠集めや追跡を行って、最後に明智が二十面相の変装を暴いて『犯人は君だ』をする訳だ
 そして大きく分かれるのが二十面相のスタンスだが、一つは目的の為なら冷酷に人死にが出ても構わない…ってか、実際に拳銃で人を殺したりもするスタンスの場合と、人の血を嫌い、どんな小さな傷でも被害者に与えた途端に負けを認めてその計画を放棄し、二度と狙わなくなると云う怪盗紳士のスタンスの場合である
 大抵、事前予告はするパターンが多い

 話は逸れるが怪盗紳士と云う異名はかのアルセーヌ・ルパン(モンキー・パンチではなく、モーリス・ルブランの方)の異名だが、こちらは殺人こそ嫌う傾向がある(どぉも対象はヨーロピアンに限られてる気もするが)が、結構初期は凶悪で『死んで無い』けど怪我をさせる事は結構有った感じだし
 事前予告と殺人を嫌う…この辺が児童文学・子供向けドラマに使い易い設定だったのだと思うが、原作の怪人二十面相は自分も逃走の為やら何やらで拳銃撃ったりそれで人が怪我した事も有るし、シクじった部下を粛正する事(殺したとまで云ったかな…その辺はうろ覚え)もある、結構冷酷な面があったと記憶している

 明智小五郎像もドラマでは小林少年or青年・探偵団・助手の女性等が証拠集めをして、自身は結構指示だけして、偶に動くと罠に嵌り(まぁ最後のどんでん返しの為に姿をくらますカモフラージュのケースばかりだが)最後に出てきて『犯人は君だよ、二十面相君』と良いトコだけ取るイメージなのだが
 原作はどうかと云うと…コレも実は変態かも知れない
 取り敢えず、私が読んだ短編集にD坂の殺人・心理試験・屋根裏の散歩者等、初期の明智作品が有るので、その印象であるが…ドラマ『ガリレオ』の先生の様に自分の興味対象以外については興味が無い性格の様である
 ガリレオの場合『どんなトリックを使えば、この不可思議な現状が出来上がるか』と云う部分が興味対象で、明智の場合は『事件の真相』が興味対象な訳である
 つまり、真相を知る事が出来れば、それ以降の顛末はぢつはどうでも良いと考えている様である
 犯人が自首しようが、自殺しようが、そのままバックレようが、取り敢えず明智的にはどうでも良さそうだ
 後年にシリーズとして明智が出てくる際に性格矯正されたかも知れないが、少なくとも初期の明智はそんな社会不適合者の様である

 まぁ原作小説(私の読んだ初期作品群)でも人の内面の変態的趣向(SM等の性的なモノから享楽犯罪や虚言虚構等の性格的なモノまで)が描かれているので、そのまま映像化するには刺激が強過ぎる傾向も有るのかも知れない
 しかし、此処まで映像化がされている作家なのに、真っ当に原作のイメージを使った作品が殆ど無い(私は全く知らないが、全く無いと云えるかと云うと、私が知らないだけとも思えるので)と云うのは不憫だとしか思えない

 そぉ云えば、K-20と云う怪人二十面相の劇場映画を見たが、コレもオチを云って仕舞えば、二十面相は明智のもう一つの姿で、明智は犯罪者と探偵の二役を自作自演していたと云うモノだったしな
 それ以前の私が生まれる前の劇場作品等は結構有る様だが(wikiにタイトルが結構有る)、TV等で放映される事が殆ど無い…既に50年以上前の作品にもなるし、今後も放映は無いだろう
 その辺も、石坂浩二の金田一シリーズが結構最近までTV放映等されていた事に比べて不憫に思う所でも有る

 ちなみに、上記シリーズの話では有るが、横溝も角川が石坂浩二を使った第1作『犬神家~』の話を持ち込んだ際、今までの映像化作品が余りにも原作をぞんざいに使っていた所為で断るつもりだった(横溝の一大ブームは角川が文庫化して大々的に出したからで、その義理から断り切れなかった…と云う心境だった様だが…ナンかのインタビュー記事で読んだ)が、乱歩は少なくとも『美女シリーズ』時点では既に他界しており、製作側が遺族に強引に捻じ込んだのではないか、と邪推する
 取り敢えず、日本の名探偵を挙げればトップ2(もう一人は当然、金田一)になるだろう明智を使ったドラマなら、ある程度数字は取れると考えるからな
 当時、金田一のTV(古谷版)はTBS系だったので、テレ朝が引っ張り出すには明智しか無かったのだろうが…

 と、まぁ思う所をつらつら書いて見たが、結局は乱歩奇譚が駄作過ぎて目も当てられない…と云う一点に尽きるかなwww
 ソコから振り返って過去の乱歩映像作品を思い出すも、やっぱ駄作が多くてチト哀れんだ…と、やべぇ2~3行で済む話を延々と書いて仕舞ったwww

 最後になるが、此処2年少々か? 追っ掛けてる柿本光太郎氏の情報を一つ
 コレはビリーザキッドで聞いた話ではなく、NET情報なのだが…
 まぁ先日お知らせした氏の出演映画『×××(Kiss Kiss Kiss』なのだが、上映館での初日舞台挨拶に氏が出演するとの事である
 コレは上映館K's シネマのWEBに載ってた話なのでほぼ確定情報だろう
 実は先日、ビリーで倉田氏の御母堂(光太郎氏の御祖母殿になる訳だが)と少し話した際、何か舞台挨拶に差し入れとか持っていけるか…と云う話になったのだが
 …チトNETでその手の話題を調べた所、劇場に依っては差し入れ不可の場合も有るとの事、ソコで昨日、劇場に電話した所『劇場で預かって楽屋で渡す』との事
 全く受け付けない訳ではないが、チト感動が足りないな…まぁ舞台挨拶はチト見に行きたいので、初日、初回公演(12:30~)の上映に間に合う様に参上したい
 幾つか調べて見ると、開館は上映30分前、その日の入場整理券を開館と同時に配付(前売り所持者も、当日の入場券と交換する必要有り)との事である
 まぁ『太陽の~』の入場の感じ(アレは有楽町の劇場だったが、同じ監督だし)では、大入りで溢れる…と云う事は無いと思うが、12時少々前には劇場に着く様にしたいかと思う

 さて、次回だが…やっぱ今期のアニメは駄作が多い…って事かな
 今回の乱歩奇譚はその中でも特に出来が酷いが、そもそも評論にすら値しない物とかあるしなwww
 その辺を書くかも知れん…取り敢えず、終ってからの終了アニメインプレとは別に酷いのだけ書き留めたいかも
 ソレまで皆様、御多幸を^^

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